わんこ（犬）を選ぶときの注意

わんこ（犬）を選ぶ時の注意

心構えができたら、今度はわんこ選びです。
知り合いから子犬を貰ったり、絶対この犬種と決まっている場合はともかく、もし初めから選ぶことができるのであれば、そのわんこの特徴をしっかり把握しましょう。
そして、自分達のライフスタイルを見返し、お互いが無理のない生活ができるようなわんこを選ぶことが重要です。

例えばですが、老夫婦がレトリバー系やボクサー等の大型犬を飼うとすると、まず満足な散歩をさせてやることができなくなります。
また中型犬でも甲斐犬等は、元々が大きな獣と闘ってきた経過があるだけに、非常に群れ意識や防衛本能が発達しています。
家庭内での上下関係をきっちり付ける必要があることから、小さな子供がいる家庭には向きません。

必ずしもこの犬種はこういう性格だということはありませんが、やはり傾向はあります。
散歩は満足にさせてやれるのか、番犬の役割もになってほしいのか、食事や手入れはどの程度できるのか、日常お留守番になるかなどをもう一度見直して、お互いに無理せず生活できるようなわんこを選んでください。

子供がいる家庭では

その子供の年齢にもよりますが、人懐こい性格の犬種が好まれます。
また、子供の力でも扱いができるような小型犬が一番選ばれています。
犬種で言えば、ミニチュアダックスフンドやシーズー、チワワ、マルチーズ等、大型犬ではレトリバー系です。

ミニチュアダックスフンド
長い胴体と短い足でちょこちょこと動き回るミニチュアダックスフンドは、日本では既におなじみの愛らしい姿です。
体重は5kg以下ですので、小さなお子さんでも補助をしてあげれば十分散歩させれます。
性格的には、明るく闊達、家族にもよくなれます。
元が小さな動物の狩猟犬でしたのでスタミナもあり、1日2回は散歩をさせてやりたいですね。
胴体が長いので椎間板ヘルニアになりやすく、その意味でも筋肉をつけさせる運動は欠かせません。

シーズー
とても利口なわんこです。
小型犬にありがちな神経質なところもなく、また無駄吠えもほとんどしないことから集合住宅でも気にせず飼うことができます。
また、家族にも非常によくなつき、小さい子供がいる家庭では比較的安心していられる犬種です。
ただし、毛足は長いので、定期的なケアが必要で、ある程度お金がかかることは覚悟してください。

ゴールデン・レトリバー
レトリバー系は数いますが、ゴールデンレトリバーは特に穏やかで辛抱強い性格です。
ですので、子供に多少いたずらをされても怒ることはめったにありません。
逆に家族が大好きなので、家族の姿が見える生活をさせてあげると喜びます。
ただし、手入れは面倒ではありませんが、1年中換毛するので衛生面で気をつけたいわんこです。

お年寄りが中心の家庭では

お年寄りといっても、若い人には負けないくらいの体力がある方はたくさんいます。
ですが、だからといって若い人と同じような生活はできません。
自分達にあった生活に無理なく溶け込めるようなわんこを選ぶ方が多いようです。
基本的には、運動量が必要な大型犬よりも、少なめの散歩でもいいような小型犬が好まれています。

フレンチ・ブルドッグ
活発でとても利口、動きも機敏なブルドックですが、実はむやみに走り回るタイプではないので、室内犬として非常にすぐれています。
性格は人によくなつくというより甘えたがり。
そういう意味でもお年寄りに好まれる犬種です。

子犬ではなく成犬を選ぶ
成犬を選ぶにはいくつかの利点があります。
まず、そのわんこの最終的な大きさ・力がわかります。
小型犬でも力の強いわんこはいます。
いざ育ったら力負けしていたなどないようにしてください。
もう一つの大きな利点は、その子の性格がわかるという点です。
犬種として傾向はあるものですが、育つ環境もあるので必ずしもそういう性格になるというわけではありません。
おとなしい性格なのか、おちついている性格なのか等、成犬ならばある程度わかるので比較的失敗しないですみます。

自分以外にもお世話できる人を
特に老人だけの家庭でわんこを飼おうと思ったとき、注意しなければいけない点がいくつかあります。
充分な運動や手入れなどもそうですが、何より「自分が動けなくなった時」です。
思わぬ怪我や病気をしてわんこの世話が出来なくなった時、誰にわんこの世話を任せるのかはきちんと決めて置いてください。
また、わんこがいるので簡単に旅行などいくことができなくなります。
急な冠婚葬祭などはペットホテルなどを使うのがベストですが、そうでない計画的な旅行は控えるべきです。
ペットホテルのスタッフはなれているとは言え、わんこもそうであるとは限りません。
中には全く動じない肝の据わった子もいますが、基本的にペットホテル等はわんこにとって多かれ少なかれストレスになります。
一緒に連れて行けるならともかく、自分達が楽しむために家族であるわんこに窮屈な思いをさせることになります。